形成外科
特色
当院は、県中地区唯一の形成外科学会認定施設(令和元年8月現在)となっております。
形成外科が扱う疾患は、先天奇形、外傷・熱傷、皮膚・皮下腫瘍等多岐に及びます。
口蓋裂の言語訓練、手指の機能再建など、リハビリテーションと連携し、日々取り組んでおります。
近年、循環器内科と協力しながら、重症下肢虚血や、糖尿病性の足病変にも取り組んでおります。
また2016年より乳癌術後のインプラントを用いた二次再建の実施施設として認定されました。
診療内容
先天奇形
唇裂や口蓋裂、手足の奇形、臍ヘルニアなどの体表奇形の治療を行っております。
口蓋裂の言語訓練も当院にて行っております。また平成27年4月より口腔外科にお願いし、口蓋裂のホッツ床を開始いたしました。
手術症例ばかりではなく、臍ヘルニア、埋没耳の保存的療法も、積極的に行っております。早期開始により手術を回避できる場合もありますので、気軽にご相談ください。
外傷・熱傷
当院は3次救急を行っており、それに伴い皮膚・皮下の外傷、やけど、また顔面骨も骨折を含む顔面外傷、外傷後の瘢痕(傷)の治療も合わせて行っております。
顕微鏡下に数ミリしかない血管や神経を吻合する技術を用いて、切断指の再接合や組織移植・指の腱断裂の治療を、その後のリハビリを含め総合的に行います。
皮膚・皮下腫瘍
傷を目立たなくするために、整容的な面も考慮し、皮膚腫瘍の治療にあたっております。
良性腫瘍でも、徐々に大きくなります。また炎症を起こすものもあります。気になるできものがあれば、御相談下さい。
下肢病変
大切断を回避すべく、循環器内科と協力し治療を行っております。
その他、眼瞼下垂、巻き爪、腋臭症など、皮膚や皮下組織が原因の疾患に対し、常勤医3名(非常勤医3名)にて幅広く対応しております。
診療実績(令和2年)
入院 | 外来 | 計 | ||
---|---|---|---|---|
全身麻酔での手技数 | 158 | - | 158 | |
腰麻・伝達麻酔での手技数 | 2 | - | 2 | |
局所麻酔・その他での手技数 | 41 | 588 | 629 |
入院 |
外来 |
計 |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全身 麻酔 |
腰麻・ 伝達麻酔 |
局所麻酔 ・その他 |
全身 麻酔 |
腰麻・ 伝達麻酔 |
局所麻酔 ・その他 |
|||
外傷 | 54 | - | 13 | - | - | 184 | 251 | |
先天異常 | 39 | - | - | - | - | 6 | 45 | |
腫瘍 | 20 | - | 6 | - | - | 326 | 352 | |
瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド | 10 | - | - | - | - | 4 | 14 | |
難治性潰瘍 | 31 | 2 | 19 | - | - | 14 | 66 | |
炎症・変性疾患 | 2 | - | 1 | - | - | 38 | 41 | |
美容(手術) | - | - | - | - | - | - | - | |
その他 | 2 | - | 2 | - | - | 9 | 13 | |
Extra レーザー治療 | - | - | - | - | - | 7 | 7 |
診療科からのメッセージ
当院は、小児先天奇形から皮膚腫瘍・外傷に至るまで形成外科分野に幅広く対応しております。気軽にご相談ください。
担当医師紹介
-
主任部長芳賀 康史
出身大学(卒業年)
- 筑波大学(平成7年)
専門領域
- 形成外科一般
認定資格等
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本形成外科学会 小児形成外科分野指導医
- 日本形成外科学会 再建・マイクロサージャリー分野指導医
- 日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会 責任医師
-
部長藤田 悠気
出身大学(卒業年)
- 筑波大学(平成22年)
専門領域
- 形成外科一般
認定資格等
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 日本創傷外科学会 創傷外科専門医
- 日本形成外科学会 再建・マイクロサージャリー分野指導医
-
医員小泉 恵
出身大学(卒業年)
- 筑波大学(平成30年)
-
非常勤中山 凱夫
認定資格等
- 日本形成外科学会 形成外科専門医
- 筑波大学 名誉教授