心臓血管外科
特色
学会施設認定
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日本外科学会外科専門医制度修練施設(指定施設)
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日本胸部外科学会指定施設
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胸部外科教育施設
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三学会構成心臓血管外科専門医認定機構基幹施設
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日本呼吸器外科専門医認定機構関連施設
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経カテーテル的大動脈弁置換術実施施設
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インペラ補助循環用ポンプカテーテル実施施設
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筑波大学新外科専門医研修プログラム連携施設
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新潟大学新外科専門医研修プログラム連携施設
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胸部大動脈瘤ステントグラフト実施施設
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腹部大動脈瘤ステントグラフト実施施設
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日本心血管インターベンション学会認定研修施設
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下肢静脈瘤血管内焼灼術実施施設
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下肢静脈瘤血管内塞栓術実施施設
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厚生労働省臨床研修指定病院
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慢性動脈閉塞症遺伝子治療実施施設
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NCD施設会員
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全国済生会病院心臓血管外科の会参加病院
心臓血管外科・呼吸器外科領域の疾患に対する治療は,直接生命に関わることが多いため、インフォームドコンセントはCOVID19感染拡大により、電話又は指定した対象者に限り指定した期日、場所をお伝えして実施しています。また、個人情報保護の観点からプライバシーポリシーを尊重しています。他院から当科へ、当科から他院へのセカンドオピニオンについても積極的に実施しています。高度医療技術を要する心臓大血管手術でも、各種保険医療制度が活用されており個人負担額は極めて少なくなっていますのでMSWに御相談下さい。
ハートチームにより定期的に大動脈弁狭窄症に対する治療方針を開胸手術かTAVIか検討して決定しています。重症心不全治療にIMPELLAを既に5例使用し、3例救命しています。急性大動脈解離に対するオープンステントグラフト法は昨年24例となり、茨城県内で最多症例となっています。
下肢静脈瘤に対する日帰り治療はVenaSealを用いており、穿刺部の麻酔のみで圧迫療法も必要ありません。閉塞性動脈硬化症に伴う皮膚潰瘍病変に対してはコラテジェンを用いた遺伝子治療を4例実施しています。
呼吸器外科では、高度な癒着や拡大手術が必要ない限り、すべての疾患に対して胸腔鏡下手術(VATS)を行っています。術前診断確定のための気管支鏡下での生検(組織を採取しての病理診断)、術後や再発時の化学療法も、再診の免疫チェックポイント阻害剤を含め外来あるいは入院にて行い、必要時は放射線治療も併用しています。
対象となる疾患
心臓疾患
狭心症・心筋梗塞:冠動脈バイパス術
心臓弁膜症(大動脈弁・僧帽弁・三尖弁閉鎖不全症または狭窄症):弁形成または弁置換術
心臓腫瘍(粘液腫、線維腫など):腫瘍摘出術
成人先天性心疾患(心房・心室中隔欠損症):欠損孔閉鎖術
心破裂・心損傷(急性心筋梗塞合併症、外傷によるもの):修復術
大動脈疾患
急性・慢性大動脈解離(解離性大動脈瘤)、真性胸部大動脈瘤:人工血管置換術または大動脈内ステントグラフト内挿術(TEVAR)
腹部大動脈瘤:人工血管置換術または大動脈内ステントグラフト内挿術(EVAR)
末梢動脈疾患
末梢動脈瘤:瘤切除、人工血管または自家静脈によるバイパス術
閉塞性動脈硬化症:人工血管または自家静脈によるバイパス術、カテーテル治療との併用
急性上肢・下肢動脈閉塞:血栓除去術
末梢静脈疾患
下肢静脈瘤:ラジオ波による静脈内焼灼術、伏在静脈抜去術、瘤切除術
深部静脈血栓症:カテーテル治療
呼吸器疾患
肺癌、転移性肺腫瘍、肺良性腫瘍:肺葉切除術、肺部分切除術
特発性気胸:肺嚢胞切除術
膿胸:ドレナージ・胼胝切除術
縦隔腫瘍(胸腺嚢胞、胸腺腫、胸腺癌、神経鞘腫など):腫瘍摘出術
いずれも完全胸腔鏡下または胸腔鏡併用小開胸による手術を行っています。
その他、気管支異物:気管支鏡下異物除去
透析関連疾患
血液透析導入時のシャント作成、人工血管移植
シャントトラブル(シャント血管の感染、仮性瘤など)
診療実績(令和2年度)
手術症例305例(全身麻酔手術250例)、内訳は心臓・大血管外科125例(開心術84例)、呼吸器外科42例、血管外科130例、緊急手術は67例/22.0%でした。
手術症例は高齢化し、全手術中70歳以上は152例/49.8%、80歳以上は59例/19.3%。心臓・胸部大動脈手術でも80歳以上は21例/19.3%、腹部大動脈手術では20例/40.0%でした。
主な疾患の手術症例数
心臓血管外科
疾患名 | 症例数 | 詳細 |
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弁膜症、狭心症 | 51例 | 不整脈手術併施 7例 |
胸部大動脈瘤、解離性大動脈瘤 |
58例 | TEVAR 25例 開胸手術 33例 |
腹部大動脈瘤 | 50例 | EVAR 32例 開腹手術 18例 |
閉塞性動脈硬化症など | 22例 | |
末梢動脈瘤など | 21例 | |
下肢静脈瘤 | 30例 | ラジオ波 10例 VenaSeal 20例 |
※VenaSeal:血管内塞栓術
呼吸器外科
疾患名 | 症例数 | 詳細 |
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原発性肺癌 |
21例 |
VATS 17例 |
転移性肺腫瘍 | 3例 | VATS 3例 大腸癌の肺転移 |
気胸 | 7例 | VATS 7例 |
膿胸 | 2例 | VATS 2例 |
※VATS:胸腔鏡下手術
入院期間は概ね、心臓大血管手術10-20日、ステントグラフト内挿術5-7日、呼吸器外科手術5-10日、末梢血管手術5-10日、クリティカルパスに従った入院治療を行います。下肢静脈瘤は、ほとんどの症例で日帰り手術を行っています。
診療科からのメッセージ
同じ病名であっても、病期の進行度・重症度は一人一人違い、手術方法も様々です。身体に大きな負担がかかっても行ったほうが良い手術、低侵襲でも十分な効果が得られる手術、また薬での治療やカテーテル治療が望ましい時もあります。
ご自身が納得して自分に最も適した治療を受けることができ、その期待に応えられる診療を行いたいと思います。
担当医師紹介
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副院長倉岡 節夫
- 滋賀医科大学(昭和58年)
- 日本医師会認定産業医
- 日本外科学会 外科専門医・指導医
- 日本胸部外科学会 指導医・評議員
- 胸部外科教育施設協議会幹事
- 三学会構成心臓血管外科 専門医
- 日本心臓血管外科学会国際会員
- 心臓血管外科専門医認定機構 修練指導者認定医
- 日本外科学会外科専門医 修練施設指導責任者
- 茨城県社会保険診療報酬請求書審査委員会審査委員
- 腹部大動脈ステントグラフトExcluder実施医・指導医
- 腹部大動脈ステントグラフトEndurant実施医・指導医
- 腹部大動脈ステントグラフトAFX実施医・指導医
- 腹部大動脈ステントグラフトAORFIX実施医
- 胸部大動脈ステントグラフトTAG実施医・指導医
- 胸部大動脈ステントグラフトZenith TX2実施医・指導医
- 胸部大動脈ステントグラフトValiant Captiva実施医
- 浅大腿動脈ステントグラフト 実施医
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術 実施医・指導医
- 下肢静脈瘤血管内塞栓術 実施医
- 茨城県医師会死体検案認定医
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循環器センター長/主任部長篠永 真弓
- 新潟大学(昭和61年)
- 日本外科学会 外科専門医・指導医
- 日本胸部外科学会 認定医・指導医
- 三学会構成 心臓血管外科専門医
- 日本自己血輸血学会自己血輸血責任医師
- 心臓血管外科専門医認定機構 修練指導者 認定医
- 腹部大動脈ステントグラフトExcluder実施医・指導医
- 腹部大動脈ステントグラフトEndurant実施医・指導医
- 腹部大動脈ステントグラフトAFX実施医
- 腹部大動脈ステントグラフトAORFIX実施医
- 胸部大動脈ステントグラフトTAG実施医・指導医
- 胸部大動脈ステントグラフトValiant Captiva実施医
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部長上西 祐一朗
- 筑波大学(平成3年)
- 日本外科学会 外科専門医・指導医
- 日本胸部外科学会 認定医・指導医
- 三学会構成 心臓血管外科専門医
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術 実施医
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部長梅澤 麻以子
- 山形大学(平成25年)
- 腹部大動脈ステントグラフトExcluder実施医
- 腹部大動脈ステントグラフトEndurant実施医
- 胸部大動脈ステントグラフト実施医
外来診療日
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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午前 | 倉持 | 倉岡 | 篠永 | - | 上西 佐藤 |